不動産屋が就農します。(予定)

不動産屋に勤務する31歳女が実家の農家を継ぐ(かもしれない)ブログ

農家の「の」が私に生まれたとき

f:id:moms-yummy31:20161020021017j:plain

「農家なんて稼げませんよ!」

「食べていけないからオススメしません!」

 

 

ある時、新規就職したいというお客さんがいらっしゃいました。

関東からの若いご夫婦でお子さんはまだこれから。

いくら田舎で物価や賃料が安いとは言え、田舎は車社会だし、

そもそも農業でなくても給料は安いのです。最低賃金753円。

お子さんが生まれたらお金はもっとかかります。

私は老婆心から(ほんのちょっぴり家賃の確実性を上げるため)

上記のセリフをオブラートに包んでお伝えしたのですが。

「はい。」「はい。」とニコニコ穏やかに微笑むばかりで全く効果なし。

終いには、「いやいや実は実家が農家なのでよく分かるんですよ」とか

わざわざ言っちゃったくらいなんですけど(笑)

 

正直、こういったお客さん多いんですよ。

米どころだから尚更でしょうね。

ただ、うまくいかないことも多い。

周りの方との調整もせずに無農薬始めてトラブルとか、

何年もしないうちにほったらかしで管理もしないとか、

仲介する業者としても形見の狭い思いをすることになるので

事前に覚悟みたいなものや計画性を推し測ろうと厳しい現実をお話するんです。

 

それで若いご夫婦に言われました。

「まむやむさん、もったいないですね。継いだらどうですか?」

 

こんなストレートに言われたことなかったので、ぽかんとしました。

大体、実家が農家とわかると言われることは2つ。

県外の人「魚沼産コシヒカリがタダなんていいなぁ!」

これはわかります(笑)それは本当に良かったなと毎日感謝!

地元民「大変だね…良かったじゃん、継がなくてよくて!」

不動産をしていることもあり、ひどい人には「田っぽなん、はや全部売れて!」とまで言われます。

あ、「田んぼなんて早く全部売ってしまいなさい。」という意味です。

 

米どころなのに農家に対するリスペクトが言ってしまえば皆無!

私は女ということもあり、継ぐということは頭になかったし言われたこともなかったんですよね。

それこそ皆無!です。

だから、若いご夫婦に言われたことがちょっと衝撃で。

「日本一の米ができるところに住んで、実家はその米を作っているんでしょう?」

「機械もノウハウもあるのに、なんでしないの?」

「よそから来た自分たちが1からやるよりも絶対にいいじゃない。」

 

農家に対するリスペクトが皆無なだけではなく。

魚沼産コシヒカリについても謙遜を通り越して卑下している人も多い。

近年、北海道も山形もおいしい米はできないと言われていた九州熊本でも

おいしい米がどんどん出てきています。

「ブランドに胡座をかいてそのうち抜かされちゃうんじゃない?」

「炊飯器が優秀だから不味い米もそれなりになっちゃうしねー」

みたいなこと言っちゃってるわけですよ。私の周りの農家以外は。

農家さんはまだあまりお付き合いないのでわからないですけど。

だから継がないことがもったいないなんて発想、しつこいけど皆無!

 

「あ、もったいないのか。」

 

これだけのことです。これだけの。

でも、私の中に農家の「の」が生まれました。

農家の「う」が生まれたのはまた次回ーゞ(`')、

 

 

就農に向けてランキングに参加しました。

応援お願いします☺☺☺

【新規就農】

[http://ブログランキング・にほんブログ村へ:title]

 

【米農家】

ブログランキング・にほんブログ村へ